特殊紙解説/ファーストヴィンテージ ベージュ
お待たせしました!特殊紙コラム第五弾です!
前回の更新から日にちが空いてしまい申し訳ありません……。
前回の記事では幻想的な輝きが特徴の【NEW特レーブル輝き ゴールド】についてご紹介しておりますので、是非ともそちらもご覧ください!
さて、今回は温かみのある質感が特徴の【ファーストヴィンテージ ベージュ】について解説していきます!
見た目だけでなく表紙の手触りにもこだわりたい方は、ぜひご検討ください。
ファーストヴィンテージ ベージュの特徴
この紙はクラフト紙のようなザラザラとした手触りと草木染めのような色合いが特徴です。
「ヴィンテージ」という名の通り使い込んだような風合いが魅力的で、子どものころに思い描いた宝の地図をイメージさせてくれます。
206kgとかなりしっかりした厚みがあり、傷や経年劣化などもかえっていい味を出してくれます。
なので表紙に使う際はPP加工せず、紙本来の質感を生かした方がオススメです。(もちろんPP加工も可能です)
また、表と裏の質感にほとんど違いがなく、両面印刷にも向いています。
気になる点としては、紙自体に薄茶色がついているので、若干仕上がりの色が下地の色に引っ張られてしまうことです……。
また、凸凹した素材の都合上、ベタ塗りの場合少し色ムラが出やすいのも注意点です。
ただし、用紙自体の色味がそこまで暗くないので、印刷してみると案外重くなりすぎず綺麗に発色してくれます。
無難にいくなら印刷面を少なくして用紙の素材感を活かしたデザインが推奨ですが、冒険したデザインにも対応できるだけのポテンシャルを秘めているのでは……!?とひそかに思っています。
気軽に仕上がりを確認できる色校正や試し刷りのメニューもございますので、是非ともあなたのデザインで当用紙のポテンシャルを引き出してあげてください!!
ファーストヴィンテージ ベージュのサンプルデザイン
それでは恒例のサンプルデザイン紹介コーナーに参りましょう!
「どんなイメージがこの用紙に合うのか」という一例を紹介させていただきますので、皆様の本作りの助けになれば幸いです。尚、あくまで個人的なイメージですので参考程度とお考え下さい。
個性的な色味と質感から使い方が限られると思われがちな当用紙ですが、実は使い道は意外にもマルチ。
毛羽が入った表面の模様は和紙にも似ており、和風の絵柄にぴったりマッチします。特に、明治や大正が舞台の作品にはレトロ感が出てオススメです。
また、素朴で温かな雰囲気は童話パロやファンタジー物にも適しています。日常系のギャグ作品に使用しても独特の抜け感が出て面白いかもしれませんね!
さらに紙自体に味わいがあるので、モノクロや色数少なめの絵でも様になり、他にはない特別感を演出してくれます。
名刺やショップカードなんかに使うと、シンプルなデザインでも「只者じゃない」感が出そうです!
などとこの用紙の汎用性の高さをお伝えしてきましたが、今回弊社がご提案したいのはこちら。
かわいらしいクマさんがコックを務めるカフェです。
ヴィンテージ感ある風合いは、茶色や緑といったアースカラーと相性抜群。
適度なラフ感がお洒落な雰囲気を演出してくれます。
先ほど少し触れた色ムラも、かえってかすれ感が良い味を出してくれていますね!
森の中のカフェに迷い込んだかのようなわくわく感やほっこり感が伝わってきます!
以上、ファーストヴィンテージ ベージュのご紹介でした!
高級感を出したいけれど、キラキラ光るのはちょっと違う……という時に重宝する用紙です。
実際に使ってみると意外に絵を邪魔せず自然に仕上がるので、表紙を選ぶ際の選択肢に是非入れていただければと思います。
この用紙も冊子以外のポストカードや名刺にも使えるので、興味があればぜひご利用ください。
皆様のカフェパロ本、心よりお待ちしております!
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