最近注目のZINEとは?誰でもできるZINEの作り方・印刷方法

はじめに

皆さんは「ZINE」という言葉をご存知でしょうか?
最近様々な場所で注目を集めている印刷形態「ZINE」について、その概要や作り方などを詳しく解説していきます。
ZINEが気になる&ZINEを作ってみたいという方は是非参考にしていってください。

ZINEとは?

ZINEとは、個人で自由に作る冊子や印刷物のこと。「Magazine(雑誌)」や「Fanzine(ファン雑誌)」を短縮したのが語源と言われています。
同人誌と何が違うの?と思われる方も多いでしょうが、実際にはそこまで明確な違いはありません。
二次創作を含む漫画・イラストがメインのものを同人誌、デザイン要素の強いオリジナルの冊子をZINEと区分けするのが一般的です。
とはいえイラストがメインのZINEもありますし、デザインにこだわった同人誌やオリジナル題材の同人誌も多いため、両者の区分はあいまいな様です。

ZINEの特徴は定まったルールが無く、内容も形式も自由であること。
1枚の紙を折って作っただけの簡素なものから装丁にこだわった豪華なものまで様々です。
売ることを目的とした商業作品とは違い、ZINEは作者の想いや好きなものを発信することが主な目的なので、普通の本屋では出会えない個性的な作品が多く見受けられます。
大抵のことがインターネット上で完結する時代だからこそ、作り手との距離が近いZINEが注目を集めており、各地でZINEを頒布するイベントが多数開催されています。

ZINEの作り方

そんなZINEですが、「お洒落な人が作るもの」「なんとなく敷居が高い」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
しかし実際は、「書きたい」という熱意さえあれば誰でも自由に書けるのがZINEなのです。
ZINEの作り方について次から詳しく解説していきます。

テーマを決める
まず必要となってくるのがZINEのテーマ。
ZINEの内容は自由とお伝えしましたが、ある意味自由に作るというのが一番難しいものです。
あれもこれもと好きなことを一冊にまとめようとすると、とっちらかって何を言いたいのかわからなくなるなんてことも…
あえてカオスな状態を楽しむというやり方もありますが、初めて作るならワンテーマに絞った方が無難かもしれません。
テーマは作者の好きなものや興味のある事、日常のことなど。「これのことなら自分は何時間でも語れる!」というテーマにすると書きやすいかと思います。

全体の構成を考える
テーマを決めたらさあ執筆!と行きたいところですが、少し落ち着いて全体の構想を練ることをオススメします。
漫画で言えばネーム、小説で言えばプロットを作るというところ。
テーマについて自分が語りたいことを紙に書き出してみて、どんな順番や配置なら伝わりやすいかを整理してみましょう。
この段階で使いたい写真を集めておくと、後々スムーズに進むのでオススメです。

実際に作っていく
大体のイメージが固まってきたら、いよいよ本格的な執筆作業です。ここが一番大変なので気合を入れて挑みましょう。
こちらも同人誌と作業内容は変わりません。
写真集やイラスト集の場合はただ単調に画像を並べるだけでなく、全体のデザインや余白にもこだわってみてください。
思い切り個性を爆発させてみましょう!
小説やエッセイなど文がメインとなる場合は、文章の上手い下手は一旦脇に置いておいて、自分の想いをひたすら書き殴っていきます。
おおむね書き終わったら必ず誤字脱字がないか確認しておきましょう。

印刷する
手書きのZINEならば印刷は必要ありませんが、ほとんどの場合はパソコンやスマホ、タブレットなどで制作するかと思います。
自宅のプリンターで印刷するのが最も手軽ですが、どうしても印刷が荒かったり思った通りの色が出なかったりということが起こりがちです。
家にプリンターが無い人はコンビニなどで印刷すると思いますが、何冊も作ろうとすると思いのほか費用がかさんでしまいます。
それならば最初からプロの印刷会社に依頼するというのも一つの選択肢です。

なないろ堂では少部数から気軽に色鮮やかな冊子を作れます。
紙にこだわりたい方には人気の用紙がセットになった「なないろ堂人気用紙セレクション」もございますのでこちらもどうぞ!

製本する
印刷が終わったらいよいよ製本です。
印刷した紙をホッチキスで留めるのが一番簡単な方法ですが、中綴じ(ページの真ん中をホチキスで留める綴じ方)は専用のホチキスが必要となります。
他にも糸で綴じるやり方や、リングで綴じるやり方なんかもあり、制作者の工夫次第で様々な個性ある本が作れます。

ショップで販売したりポートフォリオとしても活用したりするなら、印刷所でクオリティの高い本を作るのがオススメ。
印刷所では中綴じだけでなく無線綴じ(背表紙を糊で留める綴じ方)も可能なので、高級感があってより本格的な冊子になります。
他にも変形サイズの本が作れたり、本の角を丸くカットする角丸加工なんかもできたりするので、普通の本では満足できないという方はそういったオプションを使うのもオススメです。

売る・展示する
ついに自分だけのZINEが完成!というところまでやってきました。ここまで来ると、丹精込めて作った自分の本を他の人にも読んでもらいたいという想いが芽生えるはず。
友人や家族に見せるのも良いですが、せっかくなら同じ趣味や興味を持った人に読んでもらうのはどうでしょうか?
X(Twitter)やInstagramなどのSNS上でシェアするだけでなく、オンライン上で販売するという手段もあります。
boothやminneなど手軽にネットで通販が出来るサービスを使えば、多くの人に自分の本を手に取ってもらえる可能性が高まります。

実際に受け取り手の顔を見て販売したい!ZINE好きな人と交流してみたい!という方は各地で開催されているリアルイベントに参加してみては?
東京都現代美術館で年に一度開催されているTOKYO ART BOOK FAIRはアジア最大級のアートブックフェアで、国内外のZINEやアートブックが集まります。
その他にも各地で開催されている文学フリマでZINEを販売してみるのもいいでしょう。
小規模なものから大々的なものまでZINEに関する様々なイベントが開催されていますので、まずは自分の近くのイベントを調べて実際に行ってみることをオススメします。

まとめ

いかがだったでしょうか?
このコラムを読んで、少しでもZINEに興味が出たり、自分でも作ってみたくなったりしたなら嬉しく思います。
もし印刷所でZINEを作りたいと思ったら、少部数でも注文可能で初心者にもやさしいなないろ堂をぜひご検討ください。
RGB入稿に標準対応しているので、こだわりの色を鮮やかに再現可能です。
また、オプションやメニューも豊富ですのでこだわり派の方にもオススメです。

ZINEを作る上で何よりも大切なのが上手く作ることよりも楽しんで作ること。
なないろ堂は皆様のZINEライフを応援しております!

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