特殊紙解説/パルルックVシュガー
今回は特殊紙コラム第三弾!
前回は縞々模様と柔らかい風合いが特徴の【OKミューズコットン】をご紹介しました。
暖かな優しい雰囲気の用紙だったので、今回はその逆、張り詰めた輝きが特徴の【パルルックVシュガー】について解説していきます!
格好良い紙をご希望の方、ぜひご検討くださいね。
パルルックVシュガーの特徴
なによりもこの用紙の特徴はメタル調の輝き。
パルルックVシリーズはラメではなく、全体がパール塗工されています。
ちなみに「V」の由来は、「Valuable(価値のある)」と「Victory(勝利)」からとのこと。
パール感といっても光に当たった部分が別の色(水色っぽく、ピンクっぽくなど)に見えるわけではなく、同系色で白く輝きます。
パルルックVシリーズのシュガーという色の当用紙は、紙自体が銀色に近いため、パール感(光沢感)と相まってメタリックな質感に仕上がっています!
当用紙は裏面は加工されておらず、ツルツルしたコート紙のようになっております。
表とかなりニュアンスが変わるため、両面印刷には向かないかもしれません……。
それでも当用紙を使った両面印刷は受け付けておりますので、別にそれでも良いよ!という方、ぜひご利用をご検討くださいませ。
厚みは220kgとしっかりした紙になっています!
しかしここで触れておきたいのが、PP加工について。
金属のような光沢が最高にクールなパルルックVシュガーですが、少しばかり傷がつきやすいところがございます。
なので可能であれば、PP加工をしてあげてください……!
ちなみにPP加工次第で輝きも変化し、クリアPPだと光沢感がより増しギラギラになり、マットPPだと光沢感が抑えられ上品で落ち着いた仕上がりに。
お好みの“メタル感”をお選びくださいませ。
紙自体の色ですが、前述した通り少し銀のような灰色になっております。
クリーム色でも白でもないこの色合いがこの用紙の特徴にもなっているのですが、逆に印刷をした時に少し色が暗くなってしまう特徴がございます。
もしご利用なさる場合は、予め少しだけ色味を明るく、彩度高めにしてみると良いかもしれません。
もし仕上がりが不安の場合は、色校正や試し刷りをご利用いただければ事前に同じ紙を使って仕上がりを確認できますよ!
パルルックVシュガーのサンプルデザイン
さて、今回も引き続き「どんなイメージがこの用紙に合うのか」をご紹介させていただきます。
尚、あくまで個人的なイメージですので参考程度にしていただけますと幸いです。
この用紙は散々お伝えしました「メタル感」が最大の特徴となっております。
一見格好良い雰囲気でしか出番はなさそうですが、いやいやそんなことはございません。
この光沢は色が変化するものではなく質感は一般的なツルツルしたものの為、特殊な雰囲気になりすぎずに純粋な光沢をもたせることができます。
ラメ感は可愛い雰囲気になってしまう為使いたくない、でもパルルックプレーントワイライトのように妖しい雰囲気も違う……という時にお役に立てるかと思います。
マットPPをかけて落ち着いた雰囲気にすれば、静かな雪景色のような、小さな指輪のような、そんなテイストにもなりますね。
クリアPPにすればギラギラと輝いて、シルバーアクセサリーが似合うような力強さもでるのですが!
あまり“金属”に囚われず、自由な発想でご利用いただければと思います。
そこで今回弊社がご提案させていただくのは、剣です。
ということでこちら!
元も子もないがっつり金属に囚われたものを作ってしまった、と内心焦っていたことは秘密です。
ここまでウエディング、卒業式と穏やかなものが続いていたので、ここでテイストを変え映画や洋物ゲームのイメージで!
当用紙は濃い色を載せても光沢が残るのですが、やはり淡いところほどしっかりと輝きを放ちます。
そうなるとやっぱり剣や甲冑といった金属が本当に良く映えますね。
ピンと張り詰めた輝きが誉れ高い戦いを彷彿とさせますし、明暗のコントラストが美しく印刷されます。
騎士や戦士、城や武器など、シリアスな雰囲気がほしい場面にぴったりです!
金属光沢はお任せ下さい。
以上、パルルックVシュガーのご紹介でした!
真っ直ぐに輝く光沢感がほしい場合、この用紙をご検討ください。
金属だけでなく、純粋な煌めきもぜひパルルックVシュガーにお任せ下さいませ!
この用紙も冊子以外のポストカードや名刺にも使えるので、興味があればぜひご利用くださいね。
皆様の最終決戦本、心よりお待ちしております。
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