豆知識ノート

ベストなノンブルの付け方をご紹介!


同人誌を印刷する際、原則的にノンブルをつける必要があります。
ノンブルとは、ページ下部に記入するページ番号のこと。
ページ順が合っているか、何ページなのか、それらを確認するためにはこれが必須です。

今回はそんなノンブルについて、詳しく解説していきます!

ノンブルとは?

上記の通り、ノンブルは『ページ番号』のことを指します。
読者が自分が読んでいる部分を把握するガイドになるだけでなく、製本時の落丁や、ページ順の間違いなどを防いでくれます。
そのため、イラスト集や漫画本など種類問わずノンブルは必須。
例えば弊社で原稿に不備を発見した際も、ノンブルを見て「〇〇ページのこの部分が~」とご連絡させていただいております。
そのため、数字の書き間違いのないようご注意ください。

ちなみに語源はドイツ語の『nombre』。

ノンブルの付け方

ノンブルをどこにつけるのか、フォントや色など、明確なルールはありません。
しかし、つけるのであれば可読性のあるノンブルのデザインをお願いいたします。

デザインについて
記載する場所
基本的には右ページは右下、左ページは左下とページの小口側(外側)。もしくは各ページの中央につけることが多いと思います。

フォント
ゴシック体が見やすいですが、明朝体でも線の太さがある程度あるフォントでしたら問題ありあません。

明朝体はクラシックで美しいフォントですが、横線が細く、縦線が太いデザインのものが多いです。
それらの中には、フォントサイズを大きくしても横線の細さはあまり変わらないものも。
その場合、ノンブルのように小さい文字に使うと横線が細すぎてほとんど見えなくなってしまうことがあるので、注意してください。

本のイメージによっては、少し飾り文字にしてみたり、ワンポイントマークを入れるのもおしゃれですね!
ノンブルにデザインが入っていても、読者は「おっ」と注目していただけると思います。

フォントサイズ
画面上だと自由に表示を拡大・縮小できるため文字の大きさが分かりにくいですが、フォントサイズは小さくても6pt以上にしてください。
それ以下だと文字が小さすぎて読みにくくなってしまいます。
6ptから12ptあたりのサイズが丁度良いかなと思います!

イラストソフトによっては、書き出し時に自動でノンブルをつけてくれるものもありますので、ぜひご活用ください。
>CLIP STUDIO PAINTの場合

隠しノンブル

隠しノンブルとは、ページ内にノンブルがついていないことを指します。
全ページノンブルがないというわけではなく、例えば小説の目次のページや扉のページなどがこれに含まれます。
しかしノンブルはどこかにつけなければならない……。
そんな時のために、『隠しノンブル』として通常とは異なる場所にノンブルをつけることもあります。
また、CLIP STUDIO PAINTでは書き出しの時にノンブルの設定で隠しノンブルにすることもできますね。
しかしこの機能での隠しノンブルは、無線綴じの場合でしかご利用できません。

CLIP STUDIO PAINTにおける隠しノンブルとは、ノンブルをノド(綴じられる所)のギリギリにつけることで、無線綴じをした際に内側に入り込み見えにくくなるノンブルのこと。

中綴じは中央を留め紙全体が見える綴じ方のため、隠しノンブルの設定で書き出してもばっちり見えてしまいます……。

中綴じでもノンブルを入れたくない場合、なないろ堂では断ち切り(塗り足し)の外側にノンブルをつける方法でも対応しております。
外側につけることで断裁時にノンブルも一緒に切り落とされ、仕上がり内にはノンブルを入れないことが可能です。
全体に絵柄を入れるイラスト本や写真集など、ノンブルがデザインの邪魔になる場合もあります。
その際は、ぜひこの方法で原稿を作成してください!

ノンブルのカウントは何番から?

たまにお問い合わせいただくこの質問。
本文の最初のページを[1]にするのか、表紙、表3(裏表紙)を含め[3]から始めるのか。
実際のところ、これらに関してルールはありません。
弊社でご注文いただく同人誌も、ノンブルの付け方はお客様それぞれとなっております。
あくまでも本文はここから、ということで[1]から始める方もいれば、表紙を含め[3]からの方、表紙両面印刷で表3(裏表紙)から始まる為[2]の場合も。
決まりはないので、お客様のお好きな番号からスタートしていただければと思います。


以上、ノンブルについての解説でした!
ノンブルとは、本を作るうえで思いのほか避けて通れないもの。
製本でも重要な役割を果たすため、間違いのないよう正確な記入をお願いいたします!
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