モンテシオン?ヴァンヌーボ?本文用特殊紙を色々比べてみた
特殊紙コラム第8弾!
今回は少し趣向を変えて、本文用の特殊紙をまとめてご紹介します!!
普通の上質紙やコート紙じゃ物足りないけど、どの本文用紙を選べばいいかわからない…という方は是非参考にしてください。
まずはラフな質感が魅力のモンテシオンについて。厚みがあるのに非常に軽く、ふんわりと柔らかなめくり心地です。
コミックス単行本に近い質感なので、漫画や小説本に使うと本格的な雰囲気が出ます。
欠点としては、時間が経つと色褪せて黄ばんだようになってしまうところ…。
それも味わいがあっていいですが、気になる方は違う紙を使った方が無難かもしれません。
お次はモンテシオンの姉妹紙、モンテルキア。最近新しく仲間入りした特殊紙です。
モンテシオンと比べてラフ感は少ないものの、白色度が高く印刷の色を邪魔しません。
こちらも厚みのわりに非常に軽くしっとりとした手触り。
また、モンテシオンと違って色褪せしないのも高評価ポイントです。
変わってこちらはツルツル系の質感の紙。透き通るような白さが上品な印象を与えます。
同じツルツル系の紙でもコート紙とは違ってテカテカした感じがあまりなく、それでいて綺麗に発色してくれます。
清潔感や高級感を出したい方にオススメの本文用紙ですね!
画王もラフ系の用紙ですが、モンテシオンよりザラザラ感は少なめ。
スケッチブックにも使われる紙で、優しく温かみのある質感です。
印刷してみると表面の凸凹が独特なニュアンスを出してくれるので、水彩画や絵本風のイラストにぴったりです。
最後は高級紙として有名なヴァンヌーボ。
以前から175kgは表紙用として採用していましたが、先日130kgが本文用としてデビューしました!
厚さは違っても、ヴァンヌーボならではのラフな手触りと印刷した際の上品なツヤ感は変わりません。
本文用紙としては厚めの130kgなので、写真集のようなしっかりと存在感のある冊子が作れます。
なお、あくまで筆者の独断と偏見によるランキングですので、「こっちの紙の方が硬くない?」など異論は様々あるかと思います。
単なる参考程度とお考えいただければ幸いです。
まずは本全体の雰囲気にも大きく関わる厚みから!
モンテシオンとヴァンヌーボが同率一位という結果に。
特にモンテシオンは、連量(ある一定のサイズで1000枚束ねたときの重さ)81.5kgにもかかわらず連量130kgのヴァンヌーボと同程度の厚みなのがすごい…!!
分厚い本を作ろうとするとどうしても重さが気になりますが、モンテシオンならページ数が多くても軽く仕上がるので、長編を書きたい作家さんにもおすすめです。
3位と4位はほぼ同じくらい。5位のマシュマロCoCは、特殊紙の中では薄めですが上質紙110kgと同じくらいの厚さなので、特に裏移りの心配もなくお使いいただけるかと思います。
分厚くしたいならモンテシオン、すっきりまとめたいならマシュマロCoCというように使い分けてみてください!
めくりやすさは本の読みやすさにも影響するので、上級者はここも意識すると良いかもしれません。
中綴じ本は厚く硬い紙を使っても問題なくめくれますが(ただし膨らみやすくなってしまうので注意)、200ページ以上の無線綴じ本となると開くだけで一苦労ということも…。
分厚い漫画や小説本を作りたいという方は、できれば薄め軽め柔らかめの紙を使うことをオススメします。(でも同人誌なので、自分が使いたければどんな紙を使ってもOKです…!)
白さと言えばマシュマロCoC!その白さは上質紙と比べても歴然です。
交じりっ気のない透き通るような白をお求めの方は迷わずマシュマロCoCをお選びください。
ヴァンヌーボやモンテルキアも白色度は高いですが、どちらかというとナチュラルな白さという感じです。
1~3位と比べると、画王はほんの少しだけクリームがかっているようにも見えます。ただ、一般的には十分白いと言って差し支えないでしょう。
最下位のモンテシオンは元々かなりクリームに近い色ですが、時間が経つとより黄ばんだようになります。
1位のモンテシオン、見ただけでも分かるこのザラザラ感。古紙のようなラフな質感は他の紙にない魅力です。
2位のヴァンヌーボは、そのままだとザラザラした質感なのに印刷面はマットという不思議な手触り。
画王とモンテルキアはほぼ同じくらいのザラザラ感ですが、モンテルキアの方がほんの少~しだけきめ細やかな気がします。
マシュマロCoCはツルツルした質感で、ラフ系とは違いますがこれも手に馴染む触り心地です。
以上、一見して違いの分かりにくい本文用紙をランキング形式で紹介してきました。
それぞれ長所もあれば短所もあるため、それぞれの紙の特性を理解して適材適所で使い分けていただけると嬉しいです。
実際に手に取って特殊紙の質感を確かめてみたい方には特殊紙見本帳もご用意しております!
(モンテルキア、ヴァンヌーボ130kgは現在収録しておりません)
ぜひそちらも参考にしてみてください!
皆様からのご注文、心よりお待ちしております。
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今回は少し趣向を変えて、本文用の特殊紙をまとめてご紹介します!!
普通の上質紙やコート紙じゃ物足りないけど、どの本文用紙を選べばいいかわからない…という方は是非参考にしてください。
モンテシオン 81.5kg
まずはラフな質感が魅力のモンテシオンについて。厚みがあるのに非常に軽く、ふんわりと柔らかなめくり心地です。
コミックス単行本に近い質感なので、漫画や小説本に使うと本格的な雰囲気が出ます。
欠点としては、時間が経つと色褪せて黄ばんだようになってしまうところ…。
それも味わいがあっていいですが、気になる方は違う紙を使った方が無難かもしれません。
モンテルキア 81.5kg
お次はモンテシオンの姉妹紙、モンテルキア。最近新しく仲間入りした特殊紙です。
モンテシオンと比べてラフ感は少ないものの、白色度が高く印刷の色を邪魔しません。
こちらも厚みのわりに非常に軽くしっとりとした手触り。
また、モンテシオンと違って色褪せしないのも高評価ポイントです。
マシュマロCoC 90kg
変わってこちらはツルツル系の質感の紙。透き通るような白さが上品な印象を与えます。
同じツルツル系の紙でもコート紙とは違ってテカテカした感じがあまりなく、それでいて綺麗に発色してくれます。
清潔感や高級感を出したい方にオススメの本文用紙ですね!
HS画王 100kg
画王もラフ系の用紙ですが、モンテシオンよりザラザラ感は少なめ。
スケッチブックにも使われる紙で、優しく温かみのある質感です。
印刷してみると表面の凸凹が独特なニュアンスを出してくれるので、水彩画や絵本風のイラストにぴったりです。
ヴァンヌーボVスノーホワイト 130kg
最後は高級紙として有名なヴァンヌーボ。
以前から175kgは表紙用として採用していましたが、先日130kgが本文用としてデビューしました!
厚さは違っても、ヴァンヌーボならではのラフな手触りと印刷した際の上品なツヤ感は変わりません。
本文用紙としては厚めの130kgなので、写真集のようなしっかりと存在感のある冊子が作れます。
本文用特殊紙色々ランキング!
それではこれらの本文用特殊紙を色々な視点から比べていきたいと思います!なお、あくまで筆者の独断と偏見によるランキングですので、「こっちの紙の方が硬くない?」など異論は様々あるかと思います。
単なる参考程度とお考えいただければ幸いです。
厚みランキング
1位 モンテシオン 81.5kg:0.19mm
ヴァンヌーボVスノーホワイト 130kg:0.19mm
3位 HS画王 100kg:0.17mm
4位 モンテルキア 81.5kg:0.16mm
5位 マシュマロCoC 90kg:0.12mm
まずは本全体の雰囲気にも大きく関わる厚みから!
モンテシオンとヴァンヌーボが同率一位という結果に。
特にモンテシオンは、連量(ある一定のサイズで1000枚束ねたときの重さ)81.5kgにもかかわらず連量130kgのヴァンヌーボと同程度の厚みなのがすごい…!!
分厚い本を作ろうとするとどうしても重さが気になりますが、モンテシオンならページ数が多くても軽く仕上がるので、長編を書きたい作家さんにもおすすめです。
3位と4位はほぼ同じくらい。5位のマシュマロCoCは、特殊紙の中では薄めですが上質紙110kgと同じくらいの厚さなので、特に裏移りの心配もなくお使いいただけるかと思います。
分厚くしたいならモンテシオン、すっきりまとめたいならマシュマロCoCというように使い分けてみてください!
めくりやすさランキング
1位 モンテシオン 81.5kg
2位 モンテルキア 81.5kg
3位 マシュマロCoC 90kg
4位 HS画王 100kg
5位 ヴァンヌーボVスノーホワイト 130kg
めくりやすさは本の読みやすさにも影響するので、上級者はここも意識すると良いかもしれません。
中綴じ本は厚く硬い紙を使っても問題なくめくれますが(ただし膨らみやすくなってしまうので注意)、200ページ以上の無線綴じ本となると開くだけで一苦労ということも…。
分厚い漫画や小説本を作りたいという方は、できれば薄め軽め柔らかめの紙を使うことをオススメします。(でも同人誌なので、自分が使いたければどんな紙を使ってもOKです…!)
白さランキング
1位 マシュマロCoC 90kg
2位 ヴァンヌーボVスノーホワイト 130kg
3位 モンテルキア 81.5kg
4位 HS画王 100kg
5位 モンテシオン 81.5kg
白さと言えばマシュマロCoC!その白さは上質紙と比べても歴然です。
交じりっ気のない透き通るような白をお求めの方は迷わずマシュマロCoCをお選びください。
ヴァンヌーボやモンテルキアも白色度は高いですが、どちらかというとナチュラルな白さという感じです。
1~3位と比べると、画王はほんの少しだけクリームがかっているようにも見えます。ただ、一般的には十分白いと言って差し支えないでしょう。
最下位のモンテシオンは元々かなりクリームに近い色ですが、時間が経つとより黄ばんだようになります。
ラフ感ランキング
1位 モンテシオン 81.5kg
2位 ヴァンヌーボVスノーホワイト 130kg
3位 HS画王 100kg
4位 モンテルキア 81.5kg
5位 マシュマロCoC 90kg
1位のモンテシオン、見ただけでも分かるこのザラザラ感。古紙のようなラフな質感は他の紙にない魅力です。
2位のヴァンヌーボは、そのままだとザラザラした質感なのに印刷面はマットという不思議な手触り。
画王とモンテルキアはほぼ同じくらいのザラザラ感ですが、モンテルキアの方がほんの少~しだけきめ細やかな気がします。
マシュマロCoCはツルツルした質感で、ラフ系とは違いますがこれも手に馴染む触り心地です。
まとめ
以上、一見して違いの分かりにくい本文用紙をランキング形式で紹介してきました。
それぞれ長所もあれば短所もあるため、それぞれの紙の特性を理解して適材適所で使い分けていただけると嬉しいです。
実際に手に取って特殊紙の質感を確かめてみたい方には特殊紙見本帳もご用意しております!
(モンテルキア、ヴァンヌーボ130kgは現在収録しておりません)
ぜひそちらも参考にしてみてください!
皆様からのご注文、心よりお待ちしております。
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