要注意!オンデマンド印刷のトナー剝がれ


今回は皆様に是非知っておいていただきたい同人誌を作る上での注意点を説明します。
なないろ堂ではオンデマンド印刷をメインに冊子やイラストカードなどのグッズを製作しています。

一般的なオフセット印刷とは違い少部数でも綺麗で高品質な印刷が出来るのがオンデマンド印刷のメリットですが、どうしても避けられないデメリットもいくつかあるのが現状です…。
今回はその中でも折り曲げた場所に起こるトナー剥がれについて解説します。

トナー剥がれとは?

オンデマンド印刷機では紙の上にトナーを載せる形で印刷しているため、折り曲げた部分からトナーが剥がれて紙の白い色が見えてしまうことがございます。
なないろ堂ではできるだけトナーの剥がれや割れが無いよう細心の注意を払って製作しておりますが、無線綴じ冊子ではどうしても断裁時に背表紙の端に剥がれが発生する場合があります。
背表紙のトナー剥がれ
以下のような場合は特に要注意!

・背表紙の色が黒など濃い色の場合
・表紙の紙に厚めの用紙(スノーエッセンスCoCキラ207kgなど)を使用する場合
・本の背幅が厚い場合

トナー剥がれの対策

対策としてもっとも簡単なのは、オプションのPP加工を行うこと。
PPを入れることで見た目に高級感が出るだけでなく、トナー剥がれや傷を防止する効果があります。
納期や予算に余裕があるなら選択肢に入れておくことをオススメします。

とはいえPP加工によるデメリットもあるため、一概にPP加工をすればいいというわけではありません。
主なデメリットは以下の通り。

・加工しないものよりわずかに色が濃く見えることがある
・サイズの小さな本は表紙が反り返りやすくなる
・特殊紙の場合、紙本来の風合いが薄れてしまう

最後の項目について、例えばキラキラ感が人気のミランダスノーホワイトにPPを貼ってしまうと、せっかくのラメの輝きが薄れてしまう…ということがあります。
紙との相性なども考えてPP加工するかしないかを判断してみてください。

申し訳ございませんが、機械の性質上試し刷りや色校正メニューでサンプルにPP加工をすることができません。何卒ご理解いただきますようお願い致します。

トナー剥がれは気になるけれどPP加工はしたくない…という場合は、背表紙の部分を色の薄いデザインにすることをオススメします。
背表紙が白に近い色ならトナー剥がれが起きてもそこまで目立ちにくくなります。
また、表紙や本文に薄めの紙を選んで、本自体の厚みを薄くする方法もあります。


以上、オンデマンド印刷におけるトナー剝がれについて解説しました。
思い出に残る自分だけの大切な本、できるだけ悔いのないよう作りたいものですよね。
もし不安なことがあれば、どのようなことでもお気軽にお問い合わせください!
皆様からのご注文、心よりお待ちしております。

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